球場によって、暑さは違う
ナイター中心の球場や、屋内で待機できる環境がある球場は比較的涼しい一方、 屋外・炎天下の球場は熱中症対策が難しくなります。 人工芝は照り返しが強く、グラウンド全体の温度が上がりやすいため、特に注意が必要です。
水だけでは、足りない
水だけを摂取すると、体内の浸透圧バランスが崩れ、「水中毒」的な脱水症状を招く場合があります。 塩分・ミネラルの補給をあわせて行うことが大切です。
実際にプロ球団の現場では、経口補水的な飲料と水の両方を用意し、真水ばかり飲んでしまう選手には、 黒糖のような塩分補給食品を活用するといった工夫がされています。 飲みやすさを狙って炭酸飲料を導入した時期もあったものの、運搬の手間などから定着しなかった、という試行錯誤もあったようです。
体重の2%相当の脱水で、パフォーマンスは低下する。
しかも、本人は自覚しにくい。
環境によって、対策の余裕は変わる
プロは経済的・環境的に選択肢が豊富ですが、社会人野球やアマチュアでは水しか用意できないケースも少なくありません。 甲子園の本大会ではスポーツドリンク等が常備されていますが、地方大会では各校が自前で水分を用意する必要があり、 脱水リスクが高くなります。
だからこそ、選手自身が水分・塩分補給についてのリテラシーを持っておくことが重要です。 用意されている環境に差があっても、知識があれば対応できることは多くあります。
見逃してはいけない、身体のサイン
熱中症は、進行してから気づくのでは遅れます。段階ごとのサインを、選手本人だけでなく、 ベンチや観客席にいる大人が知っておくことが大切です。
| 段階 | 主なサイン | 対応 |
|---|---|---|
| 初期 | めまい、立ちくらみ、筋肉のこむら返り、大量の発汗 | 日陰で休憩、水分・塩分補給、様子を見る |
| 中期 | 頭痛、吐き気、倦怠感、判断力の低下 | プレーを中断し、身体を冷却。改善しなければ医療従事者に相談 |
| 重度 | 意識障害、けいれん、体温が異常に高い、汗が止まる | 直ちに救急要請。冷却を最優先 |
※症状は個人差があり、必ずしもこの順番通りに進行するとは限りません。異変を感じたら、早めの対応を優先してください。
飲むタイミングを、決めておく
「喉が渇いたら飲む」では、対応が遅れます。あらかじめ飲むタイミングを決めておくことで、 脱水が進む前に水分・塩分を補給できます。


